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宮古エリア 2025年06月17日 (火)

原料用畑ワサビ出荷 
新たに5人が加わり販売額8000万円目指す

畑ワサビの生産量日本一の岩泉町で、原料用の畑ワサビの出荷が始まった。地域おこし協力隊で畑ワサビの生産を学んだ4人を含む5人が本年度から出荷を始める。畑ワサビは、練りわさびなどの加工用としてわさびメーカーに出荷している。10月末までの出荷で、本年度は8000万円の販売を目指す。

神奈川県から移住し、地域おこし協力隊として活動してきた刈屋翔磨さん(33)は「今年から出荷が始まった。先輩方から学んだことをしっかり実践していきたい」と意気込みを話す。

産地の維持拡大を目的に、同町では2019年から畑ワサビの生産者を目指す協力隊の募集を始め、本年度までに6人が就農。また、JA新いわて宮古営農経済センターは、関係機関と連携し、出荷調整作業にかかる労力を軽減するため、洗浄作業を省いた「丸堀り(未洗浄品)」での出荷体系を導入。本年度からは、イモとヒゲ根を切り離さない新たな出荷体系を試験導入し、調整作業の効率化により作付面積の拡大に取り組む。

同センターの林将希さんは「全国的に生産量が減少している。生産者がより多く出荷できる方法を見いだし、産地としての責任を果たして行きたい」と話す。

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