2026年04月23日 (木)
畑ワサビ生産量日本一の岩泉町で、畑ワサビの花芽である花ワサビの出荷が最盛期を迎えている。花芽はしょうゆ漬けなど加工用の他、生食用として京浜市場などへ出荷される。出荷は5月中旬まで続き、約30トンの出荷を見込んでいる。
畑ワサビは春になると花芽が出てくるが、株の生育を阻害するため全て摘み取る。地元では「ふすぺ」と呼ばれる調理法で味わう。塩でもんだり、湯通ししたり冷やしたりして花ワサビの細胞を壊し、辛味を引き出す。ワサビの爽快な辛味とシャキシャキ感が楽しめる春の味覚として親しまれている。
岩泉町で畑ワサビを生産する林勝美さん(74)は「花ワサビは料亭でも利用されている。旬の時期に味わってほしい」と話す。
畑ワサビは、町の面積の9割を占める山林を活用した重要な作物。1980年代から生産が始まり、現在は日本一の産地へと成長した。畑ワサビは林の中で生育し、練りワサビなどに加工するため6月から10月にかけて茎や根が出荷される。