八幡平市でネギを生産する合同会社みのり風土で、九条ネギの出荷が始まった。近年、全国的な夏場の高温で夏秋期の産地として期待が高まっている。本年度、青ネギ研究会「葱人neginchu」を立ち上げ、同社と3人に生産者が栽培。11月末までの出荷で1億円の販売を目指す。
近年の高温で西日本では、夏場の九条ネギの栽培が難しくなってきている。同社は夏秋期の産地化に向けて、作付面積を2024年の7.5ヘクタールから12ヘクタールに拡大。新規栽培者と技術共有を図るため、同研究会を立ち上げた。生産する九条ネギは原種に近い「あんじょう」という品種で、柔らかくておいしい半面、比較的栽培が難しい。
同社の村上博信社長は「新たな生産者も増えている。需要が高まる夏秋期の期待に応えていきたい」と話す。
夏秋期の生産拡大を進め、本年度は11月までの出荷で1億円の販売を目指す。