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東部エリア 2025年05月08日 (木)

農作業アルバイトの二刀流 
共同募集で安定雇用を

労働力不足の課題解決に向けて、盛岡市で米を生産する「(有)夢農業たかはし(代表取締役:髙橋志洋」と、トマトを生産する「アグリたまやま(代表:玉山龍輔)」は、アルバイトの共同募集を行った。希望者は、春と秋は水稲栽培、夏はトマト栽培の作業を行い3月下旬から11月上旬まで働くことができる。共同募集により長期間のアルバイトが可能になり、本年度は4人が両農家で働く予定だ。

米を生産する髙橋さんは、春と秋の繁忙期にアルバイトを募集し、同地域でトマトを生産する玉山さんも労働力を求めていた。お互いの作業のピークがかぶらないことから2024年に共同でアルバイト募集のチラシを作成し、予想を上回る反響があった。25人の応募があり14人の雇用につながった。内4人が両農家で働くことになった。

髙橋さんは「お互い人が足りず作業がかぶらないので、相談してチラシを作成した。予想以上の反響だった」と話す。

玉山さんは「夏に収穫時期には25人を雇用している。稲作と繋いで長期雇用になるので良かったと感じた」と話す。

両農家とも規模拡大を進めてきたなかで雇用人数も拡大している。勤務時間や休みと取りやすさなど働き方改革にも取り組むことで継続的な雇用につながり、25年は募集せずに労働力が確保されている。

米農家とトマト農家の二刀流でアルバイトをする山口和弘さん(66)と菊池今日子さん(64)は「違う農家での作業には抵抗はなくメリハリがあって良い。それぞれの作業のおもしろさを感じている」と口をそろえる。

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