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JA新いわて管内 2025年04月25日 (金)

持続可能な農業の実現へ 
営農指導のプロ化目指す

JA新いわては、持続可能な農業の実現に向けて2025年度から営農指導員の力量向上と、営農指導機能を効果的に発揮できる体制構築に向けた取り組みを始めた。JA全中、JA岩手県中央会、JA全農いわてと連携した「よりよい営農活動の実践」に向けた取り組みで、GAP手法を活用した営農の実践やグリーンハーベスター(GH)農場評価制度の評価員資格の取得を目指す。3年間のカリキュラムで現地実演(OJT)をメインに営農指導の基礎から学び営農指導のプロ化を目指していく。

GAP手法の活用は、GAPの認証取得を目的にするのではなく、生産者の栽培管理や収出荷など日々の生産活動について、国際水準GAPの5分野(食品安全、環境保全、労働安全、人権保護、農場経営管理)の観点を取り入れてリスク評価を行い、見えてきた課題を段階的に改善していく。リスクを明確化することで、営農指導員としてやるべき事が具体化されていく。

「よりよい営農活動の実践」をすることにより、これまで慣習的に行われていた業務や活動の工程などを見直しすることができ、営農指導業務の効率化、営農指導員の力量・コミニケション能力の向上などのメリットが期待できる。また、新規就農者の確保も目指していく。

研修には6営農経済センターから配属1~3年目くらいの若手営農担当者8人が参加。年間12回の研修を3年間受講する。肥料や農薬などの基礎知識からGH農場評価の実践、管内グローバルGAP団体認証の農場監査、更新審査にも立ち合い、デジタルツールの活用も学んでいく。

畠山栄一常務理事は「覚えることも多いが、3年間の研修で営農指導の仕事の楽しさを感じてほしい」と話す。

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