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久慈エリア 2023年06月11日 (日)

東北唯一の闘牛大会40周年  牛の文化を知るきっかけに一躍

岩手県久慈市山形町で開かれる「平庭闘牛大会」が今年で40周年を迎えた。1983年に同市の観光行事として始まり、2016年には「牛の角突き」として久慈市の無形民俗文化財に指定された。東北唯一の闘牛大会として定着し、同市で生産される山形村短角牛を知るきっかけにも繋がっている。

同市は日本短角種の産地であり、山形村短角牛の産地として畜産が盛んな地域。22年から闘牛大会で「勢子」として活躍する九戸村の古舘智也さん(20)は、子どもの頃に見た闘牛の迫力に魅せられ、昨年同市で山形村短角牛を生産する柿木畜産に就職した。今年から闘牛のオーナーになり、毎日の牛の世話の合間に、闘牛の練習にも励んでいる。

6月11日に開かれた「平庭闘牛大会つつじ場所」では、自らの闘牛の他、1トン近い牛の勢子(せこ)として活躍した。

古舘さんは「将来は独立して短角牛をやるという夢がある。今は自分の牛を知ってもらえるよう闘牛と短角牛の魅力を発信し、大会を盛り上げていきたい」と話す。

闘牛をきっかけに魅力を感じた若者が、高齢化が進む畜産業界での活躍が始まっている。

平庭闘牛大会の様子写真
平庭闘牛大会の様子写真
平庭闘牛大会の様子写真
平庭闘牛大会の様子写真
平庭闘牛大会の様子写真
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