りんごの生産量が全国第3位の岩手県。
JA新いわて管内の中でも、りんごの栽培が盛んな二戸市は、県内でも歴史があるりんご産地。りんごの王様「ふじ」から岩手県オリジナル品種の「紅いわて」、プレミアムりんご「冬恋」で知られる「はるか」など様々な品種のりんごを消費者の皆さまにお届けしています。
りんごの品種は、世界中で10,000種類以上あると言われています。日本で一番生産されているりんごの品種は、多くの方が食べたことがある代表的な品種「ふじ」で、全体の5割以上となっています。
一方で、品種改良も進められ、新たな品種もデビューしています。岩手県では、平成6年に「きおう」が初めて品種登録され、平成21年に「紅いわて」、平成14年に「はるか」などが登録されています。また、新品種の中でも「きおう」や「はるか」を始めとした黄色いりんごが全国的に増えている傾向がみられます。
りんごには、カリウム、ビタミンC、食物繊維、りんごポリフェノール、ペクチンなど、さまざまな栄養成分が含まれ、美肌効果、風邪予防、疲労回復、自律神経の安定、便秘解消、むくみ解消などの効果があるとされ、「一日1個のりんごは医者を遠ざける」と言われています。
カリウムには血圧を下げる作用、可溶性植物繊維であるペクチンは整腸作用が高く、便秘を防ぐ効果や消化を助けたり胃粘膜を守る働きがあるとされています。また、ビタミンCには美肌効果があり、メラニン色素の生成を抑え、シミからも守ってくれます。
また、りんごの皮の近くには、果肉以上に食物繊維やビタミンCなどの栄養成分が詰まっています。より効率的に栄養素を摂取するために皮ごと食べるのも良いとされています。
季節ごとに収穫される品種の特徴を楽しみながら、一日1個のりんごで、健康な毎日を過ごしましょう。
蜜入りんごの「蜜」は、ハチミツのような色合いから「蜜(みつ)」と呼ばれています。蜜は、樹でりんごが完熟する過程で発生する「ソルビトール」という物質で、りんごの甘みとなる果糖やしょ糖の素になるものです。
りんごが完熟すると、りんごが完熟する過程で発生する「ソルビトール」は糖分に変わるのをやめ、そのままの状態で水分を吸収し水浸状になったものが「蜜」になります。蜜入りりんごが甘く感じるのは、りんごの果実が糖分で満たされている「完熟」の状態になっているからなのです。
りんごの蜜は、収穫後しばらくすると果肉に吸収され見えなくなっていきます。また、完熟した果実なので、傷みやすく、時間とともに茶褐色に変色しやすくなっています。
りんごの樹の内側まで太陽の光が届くようにする他、りんごの蕾の大きさや量などを見ながら、枝を切り落とす作業です。良質なりんご生産にとって、とても重要な作業です。
1本の樹、1本の枝に適正な実をつけさせるため、花や蕾を取って間引く作業を言います。必要な花だけに栄養が集まるようにすることで立派なりんごが作られます。
1つの樹に実を多くつけすぎると、1つ1つの実に栄養がいきわたらなくなるので、適切な着実数に制限して余分なものを摘み取ります。
りんごの実全体に太陽があたるように、日光を遮る葉を摘み取ります。品種によって出荷時期が違うため、着色が始まった頃から作業を行っています。
りんごは太陽が当たった部分が赤く色濃くなるので、樹になっているりんごを回転させて、りんご全体が色付くようにしています。基本的には赤いりんごだけの作業です。
収穫適期を迎えたりんごは、ひとつひとつ手作業で収穫し、選果場で糖度や蜜入り、色付きなどをチェックし出荷していきます。
二戸地域では、約150人の生産者がりんごを生産しています。初秋から冬にかけて収穫されるりんご栽培は、冬場の剪定作業から始まり、花摘み、摘果、葉摘みなど、年間を通して栽培管理をしています。手間をかけることで品質の良いりんごが生産されています。
また、岩手県のプレミアムりんご「冬恋」を生産する冬恋研究会の会員は約100人で、栽培技術が高い生産者が品質の高いりんごづくりにこだわっています。地元ブランドの「カシオペア・クイーンサンふじ」も人気の商品です。
完熟したりんごを出荷していますので早めに食べていただけると、より一層おいしく感じると思います。旬の品種の味を楽しんでください。
しっかりした歯ごたえと、程よい酸味のバランス
早生種収穫以降で中生種収穫前の9月下旬に成熟する品種として岩手県農業研究センターで開発され、平成21年に品種登録されました。濃い紅色、強い甘み、淡い酸味、ジューシーながらパリッとした食感が特徴。見た目も食味も良いうえ、皮をむいた後に果肉が茶色に変色しにくいという特性もあります
果肉が固めで食べごたえ抜群
光沢のある黄色い見た目で「黄(き)色いりんごの王(おう)様」が連想されることから「きおう」と名付けられました。果汁が多く、甘さが口いっぱいに広がるのが特徴で、「和梨を食べているみたい」と表現する方もいます。岩手県園芸試験場(現・岩手県農業研究センター)が育成し、平成6年に品種登録されました。10月上旬頃まで出回ります。
甘さ、酸味、食感すべて揃った不動のNO.1
今や日本だけでなく、世界中で最も生産されているりんごの王様です。「蜜」が入りやすい品種の代表格でもあります。袋をかけずに栽培し、太陽をたくさん浴びて育つ「ふじ」を「サンふじ」と呼びます。果汁が多く、甘さと酸味のバランスが抜群で、シャキシャキした食感が特徴です。
蜜入り、高糖度で、独特の食味と食感
ゴールデンデリシャスとスターキングデリシャスを掛け合わせて生まれた「はるか」は、平均糖度15度以上と甘みが強くシャキシャキした食感で、黄色いリンゴとしては珍しく蜜もたっぷり。糖度や蜜入り指数、果形などの基準をクリアしたものは「いわて純情プレミアム冬恋」として販売されます。
二戸地域は、夏は温暖で昼夜の寒暖差が大きく、県内でも降水量が少ないため果樹の栽培に適している地域です。りんごの他にもサクランボやブルーベリーの栽培も盛んに行われています。
サクランボ(佐藤錦)の最高級品は「夏恋(かれん)」、500円玉ほどある大粒のブルーベリー(チャンドラー)から厳選した「カシオペア・ブルー」など、厳選されたブランドでも出荷されており、贈答用としても人気があります。
サクランボは6月下旬~7月中旬、ブルーベリーは7月に旬を迎えます。りんご以外にも果樹栽培に適した二戸産のくだものを味わってみませんか。
りんごの果皮には赤色(アントシアニン)、緑色(クロロフィル)、黄橙色(カロチノイド、キサントフィル)の3つの色素があり、この3つの色素のバランスで色合いが変化しています。
中でも重要な赤色のアントシアニンを作るには紫外線が重要で、日光を浴びることによって赤色(アントシアニン)の色素が生成されます。
品種によって赤色(アントシアニン)の色素の生成量が異なるため、少ないものが黄色いりんごになります。
岩手県北に位置する二戸、一戸、軽米、九戸、浄法寺は、農業が盛んな地域として知られ、美しい星空が広がる大自然、またこの5地域を結ぶと“W”のカタチになることから、自らを地上の星座に例え「カシオペア連邦」と呼ぶようになりました。
雨が少なく、春夏の気候が温暖で秋には寒暖の差が大きくなるこの地域の気候は、リンゴづくりにはこの上ない環境。硬く、甘く、おいしい・3拍子揃ったリンゴに育ちます。
そのなかでも、糖度や蜜入り・果形などをクリアしたものを「カシオペア・クイーン サンふじ」、「カシオペアサンふじ」として出荷しています。
岩手県で生まれた「はるか」を、県内りんご栽培のスペシャリスト達が「岩手冬恋研究会」を立ち上げ、今までの常識を覆す究極のりんご栽培に挑戦しました。
県内初の会員登録制による卓越した栽培技術と岩手の大自然で育て上げた「はるか」を、1個1個、最新式の光センサー選果機で糖度と蜜入りを測定し、高い水準を満たした果実だけを箱詰めしました。それが、「いわて純情プレミアム冬恋」です。
「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
わたしたちJAは「食と農を基軸として地域に根差した協同組合」であるJAの特性をふまえ、SDGsの目標達成に向けて事業活動に取り組んでいます。
農業後継者の育成と農業生産技術の実習環境充実を目的に、農業高校へ最新の農業機械を贈呈しています。
農業者が継続的に営農活動ができるよう選果施設を整備し、食料の安定供給に取り組んでいます。
新型コロナウイルスの影響により経済的に不安を抱える学生を支援しようと県産米を贈呈しました。
りんご総選挙キャンペーンのアンケートにご回答いただいた方から抽選で、二戸地域産サンふじ「カシオペア・サンふじ」5kgを10名様にプレゼント!
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