2026年06月06日 (土)
八幡平市で水稲を生産する企業、かきのうえは乾田直播を導入し作付けを拡大している。乾田直播栽培は育苗を必要とせず代掻き作業も省けることで施設や労働力を抑えられるメリットがある。本年度は63ヘクタールの内、35ヘクタールを乾田直播による作業を行った。
同社は、代表の立柳慎光さんと家族2人、従業員2人で63ヘクタールの水田で米を生産する。立柳さんが就農した12年前から育苗ハウス3棟のままで、作れる苗は16ヘクタール分。密苗技術や育苗作業を2回転するなどして対応してきたが、地域の米農家の離農などにより面積の拡大に迫られていた。
2020年の秋に試験で初冬直播栽培を始め、当初は飼料用米の品種を作付け。10アール当たり収量が700キロを上回り手応えを感じ、翌年から本格的に初冬期を含めた乾田直播での作付けを拡大してきた。また、圃場特性を見極めて作付けすることで主食用米としての品質も保たれ、今年は主食用米4品種とWCS用の飼料用米2品種を作付けする。
立柳さんは「移植栽培は、育苗ハウスや人員も必要になる。乾田直播を導入することで施設や労働力を抑えた経営が可能になった。今後は初冬期の直まきの面積を増やしていきたい」と話す。
乾田直播による栽培技術は講習会を開くなど地域の生産者と共有し、24年度からは市内の法人を含めた農家も導入している。