秋彼岸に向けたリンドウの出荷が最盛期を迎える中、一戸町で町オリジナル品種の出荷が始まった。「御所野ヴェール」と「縄文の舞」は2023年にデビューし、独特な色合いで市場からの評価も高い。同品種は培養して増殖するため、町やJAなどが協力して良質な親株を選定して作付け拡大を進めている。本年度は5万本の出荷を計画している。
同町のオリジナル品種は地域をイメージできる品種名で、白地に水色がかかる花の色の「御所野ヴェール」、赤みがかった濃いピンクと花弁が展開したときの内側のピンク色とのコントラストが美しい「縄文の舞」の2品種。22年に品種登録を出願し出願公表中。
町やJA、二戸農業改良普及センターなど関係機関は9月10日、圃場を巡回し、生育状況の確認や、親株の選定などを行った。
JAの担当者は「オリジナル品種は町をイメージする品種名で評価も高い。多くの人の手に渡るよう生産を拡大し、地域を盛り上げていきたい」と話す。
オリジナル品種の生産は本年度10人が26アールに作付けしている。