JA新いわて南部営農経済センター管内では、リンドウの生産拡大の取り組みが身を結んでいる。始めやすい環境を作ることで、昨年度は2戸の農家と2法人が、本年度は1戸の農家が栽培を始めた。2024年度は初の販売額1億円を突破し、25年度は1億2000万円の販売を目指している。
同センターは、新たにリンドウ栽培を始めやすくするため、南部地域花卉生産部会と協力し新規栽培者をサポートしている。新規栽培者の圃場づくりを請け負う他、部会員間で忙しい時期を助け合うなど、新たにリンドウ栽培を始めやすい環境をつくり経費抑制や労力不足解消にもつなげている。
今年就農し、12アールに作付けする村上修輔さんは6月12日、ベテラン農家から指導を受けながら定植作業を行なった。この取り組みは、新規就農者早期経営安定支援事業を活用。
村上さんは「1年間の研修期間はあったが、実際に作業をすると分からないことも多い。先輩農家の指導は心強い」と話す。
指導したリンドウ栽培8年目の武田奈美恵さんは「自分が始めた時の失敗談を交えながら説明している」と話す。
同センターの水本あゆみさんは「始めは誰でも分からないことが多い。部会員同士で協力し合うことで新規でも始めやすい環境を作っている。技術も確実の身に着いてきているので、生産拡大にもつながっている」と話す。