JA新いわて二戸エリアで、シャクヤクの出荷が始まった。二戸営農経済センターでは、花き生産者の所得向上に向けて2017年から栽培に取り組み、21年から出荷が始まった。
出荷は6月上旬までで、5年目となる本年度は昨年の2万8000本を上回る3万本の出荷を目指す。
同エリアは、リンドウや小菊の栽培が盛んで、7月から出荷が始まる。シャクヤクは既存の品目と作業が重ならない5月中旬から6月上旬に出荷することから、花き生産者と所得向上に向けて導入した。
現在は14人が60アールに作付けし、品質が良いため市場からの評価も高く、産地としての期待も高まっている。
同センターは5月19日、二戸野菜集出荷場でシャクヤク出荷指導会を開き、生産者18人が参加。出荷規格、切り前や箱詰めなどの注意点、出荷後の株の管理などを説明した。
シャクヤクは多年草のため、来年度以降の収量に影響が出ないように収穫するよう呼びかけた。
二戸営農経済センターの林拓真さんは「生産者、作付面積は増えてきている。シャクヤクの特性を共有することで商品価値の高い花を出荷し、産地としての価値を高めて所得向上につなげていきたい」と話す。