JA新いわては1月25日、南部営農経済センターで令和4年度営農指導員研究発表会を開いた。最優秀賞には宮古営農経済センターの林将希さんが輝いた。林さんは、日本一の産地である岩泉町の畑ワサビが高齢化などにより減少する生産量を回復するため、関係機関と連携した取り組みや、出荷調整にかかる労力を軽減した出荷規格の導入など、畑ワサビ生産拡大に向けた取り組みを発表した。2月8日のＪＡ岩手県営農指導員研究発表集会でJA代表として発表する。

林さんは、生産者や作業員の高齢化による収量の低下や作付面積の減少に対応するため、農福連携による出荷調整作業の委託や、丸掘り出荷による労力軽減により作付面積の拡大につなげ、出荷量が令和2年から2年で約2割増加している。また、座談会や岩泉町の地域おこし協力隊（畑わさび生産日本一協力隊）制度の活用など、関係機関と連携した産地の維持拡大に取り組んでいる。

林さんは「生産者の声を聞き、関係機関と連携して進めてきた。今後も生産者の現状を踏まえて取り組んでいきたい」と話す。

発表会には、各営農経済センターから6人の営農担当が出場。農家所得向上や地域農業振興につながる研究内容を発表した。

優秀賞には、東部営農経済センターの八幡政之さん、二戸営農経済センターの橋本竜也さんが輝いた。