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久慈エリア 宮古エリア 2022年10月28日 (金)

沿岸地域でブロッコリー出荷最盛期 秋冬品目として定着

JA新いわての宮古エリア、久慈エリアで、秋取りブロッコリーの収穫が最盛期を迎えている。宮古エリアでは、沿岸の気象条件を生かした複数品目の野菜の作付けで長期出荷による所得向上に取り組み、秋冬品目として定着。12月中旬まで出荷が続く。

宮古エリアでは2002年から夏秋野菜の前に出荷する春取りブロッコリ―の栽培を始めた。栽培技術の定着により秋冬期の作付けも始め、昨年度は県内の6割を超える出荷で8800万円の販売となっている。同地域の園芸品目では菌床シイタケに次ぐ品目に成長している。

また、久慈エリアでは18年から冬場の収入につなげるため冬取りブロッコリー栽培を始め、現在では沿岸地域での作付け拡大が進んでいる。

就農2年目となる野田村の新山麗佳さん(36)は「今年は春に60アール、秋に1ヘクタールにブロッコリーを作付けしている。夏場のキュウリが終わってからの収穫で、秋の収入につながっている」と手応えを語る。

宮古営農経済センターの石井健吾さんは「宮古地域では春取りブロッコリーの作付けが先に広がったが、新たな資材なども不要なため秋冬期の作付けも進めてきた。沿岸地域の園芸振興のひとつの品目としてブロッコリーを広げていきたい」と話す。

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