岩手県葛巻町は、１８９２年の乳牛導入から１３０周年を迎えた。現在は東北一の酪農郷として発展を遂げ、２０１５年に開かれた全日本ホルスタイン共進会には９頭を出品している。同町のホルスタイン種雄牛の体型や資質能力の向上を図るため乳用牛の改良増殖による成果を見極め、今後の改良方針を求めると同時に生産効率の拡大を進めてきた。

葛巻町ホルスタイン共進会実行委員会は２３日、同町のくずまき高原牧場チャレンジハウスで葛巻町乳牛導入１３０周年を記念した第６８回葛巻町ホルスタイン共進会を開いた。町内から６５頭が出品。未経産の部は（株）ＧＲＦホルスタインズ出品の「ＧＲＦ ヒンペル デイスクジヨツキー」、経産の部は（株）Ｐｅａｃｅ Ｖａｌｌｅｙ Ｄａｌｒｙ出品の「ピースバレー アイ ジヨイフル ターン」がそれぞれ名誉賞に輝いた。

未経産の部で、名誉賞、準名誉賞に輝いた（株）ＧＲＦホルスタインズ代表取締役の折元大樹さんは「１３０周年記念の共進会で２つの賞をいただき驚いている。今後も大きな大会でも勝てるよう改良を続け、酪農の町を盛り上げていきたい」と笑顔で話す。

準名誉賞は、未経産の部で（株）ＧＲＦホルスタインズ出品の「ＧＲＦ　チーフ　モデル」、経産の部で漆真下恵さん出品の「スノーヒル　グランプリ　シド」が輝いた。