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久慈エリア 2022年05月15日 (日)

東北唯一の闘牛大会「平庭闘牛大会」今年で40年、生産者ら大会支える

 岩手県久慈市山形町で開かれる、平庭闘牛大会が今年で40年目を迎えました。東北では唯一の闘牛大会で、県内外のファンらを魅了してきました。

 同大会は、いわて平庭闘牛会(会長:八重桜友夫)が主催し、関係者や畜産農家、闘牛オーナーやサポーターが協力し運営されています。同大会で活躍する約30頭の闘牛は地元の5戸の畜産農家らが飼養管理し大会を支えている。

 同市で山形村短角牛を生産する柿木敏由貴さんは「現在は4頭の闘牛を管理している。江戸時代の塩の道から続く牛がいる生活に寄り添った大会で、地域の歴史的な意味合いもある。そして、闘牛を知ることで、地域で生産される山形村短角牛に興味を持つきっかけになってもらえればうれしい」と話します。

 今年から闘牛のオーナーになった軽米町の細谷地涼太さんは「小さい頃から牛に携わってきている。闘牛を盛り上げることで地域に貢献し、畜産業を盛り上げていきたい」と話す。

 同大会は、江戸時代に久慈市近辺で製造した塩を牛の背に乗せ、内陸まで運ぶ「塩の道」を通る際、先頭を歩く牛を決めるために角を突き合せたのが始まりとされ、昭和58年から同市で観光行事として始まりました。

 5月15日に開かれた「わかば場所」は、2、3歳の若牛たちが闘牛場と観客に慣れるための練習場所とされており、約10頭が土俵デビューしました。

 闘牛大会は年4回開かれ、わかば場所のほか、つつじ場所(6月12日)、しらかば場所(8月21日)、もみじ場所(10月16日)を予定しています。

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