基盤

(基金協会の基盤)

農業・農業金融等の諸情勢に即応しつつ、保証機能の維持のため保証実績、保証リスク等に応じて継続的な基金造成を図ることは、公的保証機関としての業務遂行と健全経営の確保(信用維持)から必要不可欠なことです。

基金(基本財産)

この基金は、一般企業の資本金勘定に相当するものですが、概ね次のような性格を有しています。

  1. 保証引受の基本的な原資であること。
    基金協会が保証できる債務の総額は、この基金の倍率で定められています。
  2. 支払準備資産であること。
    代位弁済のための支払準備資産です。
  3. 最終担保であること。
    回収不能となった求償権を償却する場合などに生じる損失の最終担保です。
  4. 収入源であること。
    基金協会の有力な収入(運用益)源です。

この基金は、県、市町村、農業協同組合、農業協同組合連合会等からの出資金、交付金、準備金からの繰入金により構成されています。

収支構造

保証業務の運営に要する経費は、主に保証料と基金の運用益で賄われていますが、保証料は農業者等の負担によるものであり、出資金は出資者の拠出によるものであるため、基金協会の業務運営は最大限に公正、厳正でなければなりません。

しかし、保証料については農業者等の負担を考慮して政策的に低めに設定しており、この中から保険料等を独立行政法人農林漁業信用基金等に支払っています。

したがって、基金の運用益は基金協会の収支構造上重要不可欠なものであり、この多寡が基金協会の保証基盤に大きく影響します。